息子の通っている幼稚園では、放課後外部から英会話学校の先生が来てくれて英会話を教えてくれていたので、そこに通わせていた。
英語に苦手意識を持たないように、小さいうちから英語に親しんでくれればと。
幼稚園の英会話に通っていたのは息子を含めて3人。
J くんの両親は共働きで、おばあちゃんが送り迎えをしていた。
あるとき、英会話が終わって迎えに行くと、先生から相談される。
なんでも英会話のクラスで J くんが急に S ちゃんに怒りだしたと。
息子に何かあった?と聞いてみると、S ちゃんに対して真っ赤な顔して怒鳴ってたと。
理由はよく分からないけど S ちゃんが使った色鉛筆の色がどったらこったらと…
いつもなら怒らないようなささいなことだろう。
気持ちが不安定になっているんだろうな。
英会話が終わった後は、園庭でしばらく遊んでから帰っていたので、いつものように園庭で遊ぶ。
グルグル回して遊ぶ遊具。
回すのは意外に重たくて重労働。
真夏だったので、木陰でしばし休憩。
息子は別のところで遊び出したのでそれを見ながら、さっきの回る遊具のほうに目をやると
J くんのおばあちゃんが回している!
そしてもっと回すように催促されている。
この暑さのなか、ただ園庭で待ってるだけでもしんどいのに、そんなにずっと回したら大変だ。
倒れちゃえばいい
かなりショッキングな言葉だったけど… J くんの気持ちも分かるんだなぁ…。
幼稚園は保育時間が短いうえに保護者の負担も多いから、フルタイムで働いているお母さんは、息子の幼稚園にはいなかった。
J くんのおうちだけだった。
お母さん達が送迎しているなか、一人だけおばあちゃんなのは寂しいのだよね。
おばあちゃんが嫌いなんじゃなくて、やっぱりお母さんがいいんだよねぇ…。
私も小さいころは「おばあちゃんはいやだ!」とよくダダをこねていたらしい。
そんなこと言っていたなんて、まったく覚えていないけど。
自転車の後ろのカゴに乗ってピューっと幼稚園に通う近所の友達が羨ましかったのは覚えてる。
憧れの乗り物、後ろに子どもが座れるカゴの付いた自転車。
もし保育園に通っていたら、みんな親が働いている同じ状況だから、一人だけ違うという寂しさはもたなかっただろうけど、それぞれの家庭の事情があることだからしょうがないのさ。
J くんのお母さんと一度話したことがあって、J くんにはお姉ちゃんがいるんだけど、しっかり者で確固たる自分の意志をもつお姉ちゃんとお母さんは反発し合うことが多く
「男の子はすごくかわいいんだよね」と言っていた。
お母さんもきみのことが大好きだぞ。
とりあえず…