夫の会社は毎年社員旅行があって北海道など国内に行っていたのだけど、その年は景気が良かったのか入社以来初めてグアムに行くことに。
あまり海外に興味のない夫もテンションが上がっていた。
ところが、旅行前日に仕事から帰宅した夫を見ると
コートからズボンから、ボロボロに破れていた。
なんでも、駅のスロープを下るときに足がつんのめって、すごい勢いで転げ落ちたと。
体が大きいので倒れたときの衝撃も人一倍大きく、持っていた鞄は遠くまで吹っ飛び、そのあまりの倒れ方に周囲の人から「救急車呼びましょうか?」と言われたそう。
とりあえず、救急車は呼ばずに家に帰宅した夫の足は血だらけだった。
骨折とかしなくてよかったね…。
でも、明日からグアムだよね?
足血だらけだけど…海水って傷口に沁みるよね。
そうして、夫の初海外社員旅行は砂浜で座って、楽しそうに海に入っている他の社員を見るだけの旅行となった。
そして、社員旅行が海外だったのはその年の一度きりだった。
今を生きている夫だから何事もなく楽しいだけの思い出は忘れてしまうけど、この旅行はある意味記憶に残って思い出話が増えたね。
ちなみに
夫よ、あなたはその数年後に駅の階段を踏み外して、この時とは比べ物にならないくらいの落ち方で顔面強打して血だらけになって前歯がほぼ取れた状態になるから気を付けて。
そして救急車で運ばれた病院で歯の神経抜いてワイヤーで数年固定することになって、前歯が出ている状態を見た私に「コボちゃんそっくりになっちゃって…」と言われることになるよ。
それでも、今は取れかけた前歯が定着して以前の状態に戻ったから安心して。
このことから分かったこと
背景を描くのは難しい。