思い起こせば、あれは幼稚園入園前の3歳くらいの頃だろうか。
息子に将来なりたいものを聞いたとき
「なんにもなりたくない」
あのときから、なんとなく似ているかもと思っていた…。
そして小学校に入学してから、ますます似ている気がしてきて、高学年になる頃には気のせいではなく、そっくりであることを確信する。
それは
のび太くんそっくりだ…。
宿題やテストの前日まで何もせずに遊んでいて、直前になって焦るところ、そっくりだよ。
のび太くんはさ、それでドラえもんにいつも助けを求めて助けてもらってるけど、結局その企みはうまくいかずに失敗して泣いて終わるよね?
何事も楽して叶うものはないのだよ。自分で計画的にコツコツやっていくことが大事だよ。
だけど、のび太くんには息子にはない「あやとり」という特技がある。
きっと指先が器用なんだね。
あやとりをやっている人や図を見て同じようにできるのだから、模倣も得意なのかもしれない。
5年生のころ、家庭科の調理実習でエプロンを使うことになって、エプロンを試着して最後に紐を結ぶとき
手先が不器用なことを本人も分かっているから、手先を使っての遊びをしない
→ 使わないから余計に不器用になる。
の負のループ。
それに加えて、模倣が苦手なので、自分の正面でやっていることは自分にとっては左右逆になるというのをイメージするのが難しかった。
だから、本人が自分の身体でもイメージしやすいように、身体の動きを教えるときは横に並んで見本を見せてあげる。それでも理解しにくかったら、手を持って一緒に。
もはや、目指せのび太くん。
中学校に入ってから、柔道の授業が加わって帯の結び方のテストがあると。
帯の結び方を1から教えてくれている動画を探して、一時停止しながら結んでみる
時空の歪みでも発生しているのだろうか…。
本人にとっては、ざっくりした枠組みの中でなんとなく形になってればオッケー的な解釈なのかなー。
テストって正確に結べてるかを見ると思うよ?
やり直し。
何度もコツコツとやらないと覚えないからさぁ…。
すぐやめてしまうあの性格どうにかならないもんかね、と夫の方を振り返ると
イヤミ似よりは、のび太似の方がいいか・・・(何の話なのか)
何回か脳梗塞になって以前のようにスタスタ歩けなくなったおばあちゃんと会ったときには、誰に言われるでもなく、そばに居てそっと支えてあげる息子の姿を見ると
優しい心を持ったのび太くんの長所もきちんと似ていて良かったよ。
そして、後日
この、いい加減な性格によって、中学3年の副教科で痛い目にあうのであった(哀)