テレビで100人ほどの妊婦さんの出産シーンを扱った番組がやっていた。
みんなそれぞれの大変な出産を経て赤ちゃんと対面したときの感動…
ああ、私もこうやって出産したんだなぁと懐かしく思っていると、最後の方に今までの出産とは違う救命シーンのような映像が
なんと、医師が妊婦さんの上にまたがり、お腹より少し上を心臓マッサージのように思いっきり押していた。
全体重を乗せて力いっぱい何度も…
あまりの衝撃に慌てふためいて夫に訴えると、夫が私に一言。
「自分も同じことされてたという事実を初めて知る」の巻
そういえば、陣痛促進剤を何度も打ってその都度陣痛の波が来ても途中で止まってしまう、と医師に言われ
気力体力限界の私は「もう帝王切開にしてくださいーーーっ」って懇願したけど
医師に「ここまでがんばったから帝王切開はしないでそのまま産みましょう。これから分娩室に入ります」と言われたのは覚えてる。
そのまま分娩台に行ってから出産するまで、どうやって産んだのか…記憶にないというか、必死だったというか…。
看護師さんが「鉗子を使いますね」と言ったのは覚えてる。
友達から「尿道カテーテル入れるのが痛かった」とか「出産後に縫うときが痛かった」とか色々聞いて不安になっていたけど、尿道カテーテル全然痛くなかったし、出産後の縫合も全く痛みを感じなかった。
感覚が麻痺していたのかも。
すごくすごく大変な出産だっという記憶はあるけれど、生まれたばかりの赤ちゃんを見たときにそれまでの痛みはすべて忘れてしまった。
そして
「生まれてきてくれてありがとう」
そう思ったことだけ覚えていればいいや。
それにしても…
出産後に先生が裂けたところを延々と縫い合わせていたのは覚えている。