ある日、夕食の準備をしていたときの話。
息子が乳幼児のころは、キッチンに入れないようにゲートを設置していた。
幼児になってキッチンのゲートを外して出入りできるようにしてからも、今までの習慣でキッチンには入ってこなかった息子。
…だったので、すっかり油断していた。
油断しているときに事件は起きるもので…。
いつものように、最初に炊飯器のスイッチを押してから夕食の準備に取りかかる。
炊飯器の蒸気口というのは、スイッチを押してすぐには熱くならない。
本当なら、ご飯を炊いているときは蒸気口が熱くなることを私が前もって教えなければいけなかったのに私自身が熱くなることを忘れていたから、当然息子は炊飯器の上が途中で熱くなることを知らない。
そして蒸気が出てから、蒸気口の上に置いたトミカを手に取る息子。
蒸気に直にあたっていた車の底はかなり熱くなっていまして。
突然背中が熱くなり、びっくりする私。
私のリアクションを見て、熱い物を触ると人はこんな風になるのかと衝撃を受け、固まる息子。
横に落ちていたトミカの底が溶けていたのを見て、炊飯器の上に乗せて熱くなってしまったことを悟った私。
「親の背中を見て子は育つ」という言葉があるけれど
息子は